アプリに懸けた青春──アプリ甲子園 2014で優勝した女子高生

高級旅館の跡取り娘がアプリ開発の道へ
 “アプリ甲子園”というコンテストをご存じだろうか? これは、株式会社D2Cが主催、ライフイズテック株式会社が運営するアプリ開発コンテンストで、2011年から毎年開催されており、今年は生年月日が1995年4月2日~2002年4月1日までの人を対象に行われた。アプリを開発し、そのアプリをみずからプレゼンするという、まさにアプリ開発者としての資質が問われるこのコンテストで今年優勝したのが、日本女子大学附属高校1年の山本文子さんだ。今回は、山本さんの母親が若女将を務める神奈川県湯河原温泉の高級旅館“ふきや”を訪れ、彼女にお話をうかがった。

──山本さんは、ゲームアプリを作ってアプリ甲子園 2014で優勝されましたが、ふだんゲームは遊ばれるのですか?

山本 いえ、あんまりやらない派です(苦笑)。計算ゲームの『2048』というアプリがあって、それは遊ぶんですけど、それ以外はぜんぜん……。

──高校生だと、LINEのゲームなどは遊ばれている方が多いイメージですが。

山本 友だちからゲームへの招待がたくさん来るんですが、私はあまりやらないんです。

──では、なぜプログラミングに興味を持ったのですか?

山本 去年の夏に、“Life is Tech !(ライフイズテック)”という、中高生向けのプログラミングスクールがあることを知って。1回行ってみたら、雰囲気とかがすごく楽しかったんです。いろいろな会社の偉い方たちが講演などに来てくれたりもしたんですが、その方たちがすごいラフな雰囲気で、カッコいいなと思って。

──ゲームやアプリの業界らしいですね(笑)。Life is Tech !のことは、どこで知ったのですか?

山本 わたし、家から高校までが遠くて、毎日片道2時間くらいかけて通学しているんです。それで去年のいまごろ、通学時間にNAVERまとめをいろいろ読んでいて、アプリのことはどうなっているかどうか調べてみようと思ったんです。そして検索欄に“アプリ”って入れたら、検索のサジェスト機能で“アプリ 開発”と出てきて。そのときに、アプリってすごい人じゃないと開発できないと思っていたけど、NAVERまとめで出てくるっていうことは、ふつうの人でもできるのかなと思って。そこから、さらに調べたらアプリ甲子園が出てきて、2012年に同い年の角南 萌さんが優勝されていたことを知り、わたしもやってみたいと思いました。

──では、プログラミングについての知識はまったくなかった?

山本 はい。ぜんぜん知りませんでした。

──パソコンはお持ちでしたか?

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